海外FXは日本の金融庁の許認可を得ていないため、国内FXにはない豪華なボーナスキャンペーンやハイレバレッジなど多くのメリットを提供しています。
一方で、海外FXのメリットばかりに目を向けて取引していると、一瞬にして自己資金をすべて失ってしまうリスクもあります。
本記事では、海外FXを利用する前に必ず知っておくべき注意点やメリット・デメリットを詳しく解説します!
「海外FXは使って大丈夫?」「どんなことに注意したらいいの?」という疑問を持っている方は当記事を参考にしてみてください。
なお、初心者でも安全に取引できる海外FX業者については、海外FXおすすめ比較ランキングで紹介しているので参考にしてみてください。
海外FXとは
そもそも海外FXとはどのようなものなのか、国内FXと比較しながら解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう!
海外FXとは
海外FXとは、名前のとおり日本国外に拠点を持つFX業者(外国為替証拠金取引の仲介業者)のことを言います。
海外FXは日本に拠点があるわけではないため、国内のFX業者とは異なり日本の金融庁のライセンスを取得していません。金融庁のホームページでは、無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についてで警告を出している海外FX業者もあります。
一方で、海外FXを利用することに違法性はありません。
18歳以上の日本人の方であれば、誰でも海外FX業者を利用することができます。
海外FXと国内FXの違い
- 最大レバレッジは25倍まで。
- ゼロカットシステムを採用してはいけない(追証あり)。
- 損失等を補てんできるボーナスを提供してはいけない。
海外FXと国内FXの違いは、国内FXに適用される金融庁の規制を見るとわかりやすいです。
国内FX業者は上記のように、日本の法律によって「レバレッジ」「ゼロカットシステム」「ボーナスキャンペーン」の3つが主に規制されています。
一方で海外FX業者はこの逆で、「ハイレバレッジ」「ゼロカットシステム採用(追証なし)」「豪華なボーナスキャンペーン」を提供しています。
海外FXと国内FXの違いを比較
FX業者 | 海外FX | 国内FX |
---|---|---|
注文方式 | NDD方式が主流 | DD方式が主流 |
金融ライセンス | 海外の金融ライセンスを取得 | 日本の金融庁のライセンスを保有 |
信託保全の義務化 | なし | あり |
取引単位 | 1ロット10万通貨 | 1ロット1万通貨 |
最大レバレッジ | 100倍〜無制限 | 25倍 |
口座開設ボーナス | あり | なし |
ロスカット水準 | 20%前後 | 50%・100%が多い |
取引プラットフォーム | ・MT4 ・MT5 ・cTraderなど | 独自ツールを提供 |
税金 | 15%〜55% (総合課税) | 一律20.315% (分離課税) |
入出金方法 | ・銀行振込 ・クレジットカード ・オンラインウォレット ・仮想通貨など | 銀行振込 |
日本語対応 | 対応 | 対応 |
追加口座・複数口座 | 開設できる | 開設できない |
海外FXと国内FXの違いを、より具体的にまとめたのが上の比較表です。
海外FX業者は最大レバレッジが高くボーナスもあるため、国内FXに比べると「小額から大きなリターンを狙える」のが最大の特徴です。
また、海外FX業者なら世界中のトレーダーが利用する高機能な取引ツール「MT4(MetaTrader4)」や「MetaTrader 5」を無料で利用することができます。
国内の規制の縛りを受けず、世界標準の環境で取引できるのが海外FXですよ!
海外FX口座のデメリット
海外FX口座のデメリットを7つ解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう!
(※「海外FXはおすすめしない」と言われる理由については、海外FXはおすすめしないと言われる理由と真実で詳しく解説しているので参考にしてみてください。)
金融庁のライセンスを保有していない
まず1つ目のデメリットは「金融庁のライセンスを保有していない」ことです。
海外FX業者は国外に拠点を持っているため、日本の金融庁のライセンスは保有していません。
ただし、海外FX業者が金融庁のライセンスを保有しないのは「日本の金融庁のライセンスを保有するメリットがないから」というのが正確なところです。
なぜなら、日本の金融庁のライセンスを保有すると、サービス内容を「最大レバレッジ25倍」「ゼロカットシステムを採用してはいけない」「ボーナスを提供してはいけない」といった日本基準に合わせないといけないからです。
海外FX業者のサービスのメリットが消えてしまうため、あえて日本の金融庁のライセンスを取らないというスタンスを取っています。
国内FXに比べてスプレッドが広い
続いて、2つ目のデメリットは「国内FXに比べてスプレッドが広い」ことです。
海外FX業者のスプレッドを国内FX業者と比べると広めに設定されていることが多いです。
なぜなら、海外FX業者は国内FX業者にはない「高いレバレッジ」や「豪華なボーナスキャンペーン」など、トレーダーが稼ぎやすい環境を提供しているからです。その分、手数料としてのスプレッドを広めに設定しているという背景があります。
「とにかくスプレッドの狭さだけが大事」ということであれば国内FXがおすすめですが、海外FXにはスプレッド以上にメリットのある機能があることも覚えておきましょう!
なお、スプレッドが狭い海外FX業者については海外FXのスプレッド比較で紹介しているので参考にしてみてください。
入出金に手数料・時間がかかる
続いて、3つ目のデメリットは「入出金に手数料・時間がかかる」ことです。
海外FX口座へ入金する場合、金額によっては手数料がかかるケースがあります。また、入金方法によって着金までに時間がかかることもあります。
出金する場合も海外からの送金となるため、出金手数料や着金までに時間がかかる場合があります。
海外FX口座への入出金時には、なるべく手数料と時間のかからない方法を選ぶのがポイントです!
入出金にルールがある
続いて、4つ目のデメリットは「入出金にルールがある」ことです。
国内FXの場合は入出金ともに銀行送金です。一方で、海外FXの場合は銀行送金やオンラインウォレット・仮想通貨など複数の入出金方法が用意されています。
そのため、ほとんどの海外FX業者ではマネーロンダリング防止のために、以下のような入出金ルールを設けています。
- 同一名義の口座やアカウントからしか入出金できない。
- 入金額までは入金と出金を同じ方法で行わなければならない
- クレジットカードに出金できるのは入金額まで。
- 出金には優先順位がある。
ルールに沿って入出金の手続きをしないと、入出金できない・入出金が反映されないといったトラブルのもとになります。
実際に海外FX業者を使い始める前には、必ず各ブローカーの入出金ルールを確認しておくようにしましょう!
信託保全が義務ではない
資金管理方法 | 特徴 |
---|---|
分別管理 | ・自社の銀行口座にて分けて管理する方法。 ・運営資金との明確な区別がない。 ・破綻した場合は返金されない可能性がある。 |
信託保全 | ・運営資金とわけて、信託銀行で管理するので海外FX業者が管理するわけではない。 ・会社が破綻した場合も資金が返金される。 |
続いて、5つ目のデメリットは「信託保全が義務ではない」ことです。
日本国内のFX業者は、日本の法律で顧客資金を信託銀行で管理する「信託保全」が義務化されています。一方で、海外FX業者は日本の金融庁のライセンスを取得していないため、信託保全が義務化されていません。
信託保全を採用していない海外FX業者では、万が一会社が破綻した場合に返金されないリスクがあります。
特にまとまった金額を入金して取引したい場合は、信託保全を採用しているAXIORYのような海外FX業者を選んだ方が安全です。
出金拒否をする悪質なFX業者がある
続いて、6つ目のデメリットは「出金拒否をする悪質なFX業者がある」ことです。
海外FX業者のなかには、一方的に出金拒否や口座凍結・利益没収をする悪質なブローカーも存在します。
特に新興ブローカーなど、日本人の利用者数が少ない・運営歴が浅い・口コミがほとんどないといった海外FX業者は使わない方が無難です。
海外FX業者を選ぶときは、まずは実績のある口コミの多いブローカーで口座開設して取引するようにしましょう!
利益が多いと税金が高くなる
続いて、7つ目のデメリットは「利益が多いと税金が高くなる」ことです。
国内FXの利益には、所得にかかわらず一律20.315%の「分離課税」が適用されます。
一方で海外FXの利益には、累進課税の「総合課税」が適用されるため、利益が増えるほど支払う税金も高くなる仕組みになっています。
所得の金額 | 所得税率 | 住民税率 | 合計の税率 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 5% | 10% | 15% |
195~330万円以下 | 10% | 10% | 20% |
330~695万円以下 | 20% | 10% | 30% |
695~900万円以下 | 23% | 10% | 33% |
900~1,800万円以下 | 33% | 10% | 43% |
1,800~4,000万円以下 | 40% | 10% | 50% |
4,000万円以上 | 45% | 10% | 55% |
海外FXの利益から経費を差し引いた所得にかかる税率をまとめたのが上の表です。所得額が330万円を超えると、計算上は国内FXよりも税金が高くなります。
ある程度稼げるようになったら経費を申告したり、海外FXの法人口座を活用したりして税金対策を考えるようにしましょう!
なお、海外FXの税金については海外FXの税金まとめで紹介しているので参考にしてみてください。
海外FX口座のメリット
海外FX口座のメリットを10個解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう!
口座開設ボーナスで無料体験できる
海外FX業者 | 口座開設ボーナス |
---|---|
XMTrading | 13,000円分 |
Vantage | 15,000円分 |
FXGT | 20,000円分 |
easyMarkets | 5,000円分 |
Swift Trader | 15,000円分 |
BigBoss | 5,000円分 |
HFM | 3,000円分 |
XS.com | 1,500円分 |
ThreeTrader | 10ドル分 |
Errante | 1,500円分 |
MYFXMarkets | 5,000円分 |
IS6FX | 3,000円分 |
MiltonMarkets | 5,000円分 |
まず1つ目のメリットは「口座開設ボーナスで無料体験できる」ことです。
海外FX業者のなかには、新規登録特典として口座開設ボーナスを付与しているところがあります。海外FXの口座開設ボーナスとは、口座開設するだけで誰でも受け取ることのできるクレジットのことです。
口座開設ボーナスは取引の元手(証拠金)として利用できるため、入金不要で海外FXを無料体験することができます。
国内FXは必ず入金が必要ですが、海外FXなら誰でも未入金でトレードを始めることができますよ!
なお、海外FXのボーナスキャンペーンについては、海外FXの口座開設ボーナス特集でまとめているので参考にしてみてください。
小額から取引を始めることができる
続いて、2つ目のメリットは「小額から取引を始めることができる」ことです。
海外FXはレバレッジが高いです。レバレッジは「てこの原理」と同じなので、レバレッジが高ければ高いほど小額でも大きなポジションを持つことができます。
例えば、国内FXの最大レバレッジ25倍と海外FXのXMTrading(エックスエム)が提供しているレバレッジ1,000倍で、ドル円を0.1ロット(1万通貨)保有するのに必要な証拠金は以下のとおりです。
FX業者 | 必要証拠金 |
---|---|
国内FX (レバレッジ25倍) | 約52,000円 |
海外FX (レバレッジ1,000倍) | 約1,300円 |
1ドル130円とすると、国内FXで0.1ロットのポジションを保有するには約52,000円の証拠金が必要です。
一方で海外FXのXMTradingの場合は、約1,300円の証拠金だけで0.1ロットのポジションを持つことができます。
このように、FXに回せる資金が少ないという方でも取引を始められるのが海外FXの大きなメリットですよ!
ハイレバレッジで取引できる
海外FX業者 | 最大レバレッジ |
---|---|
Exness | 無制限 |
XMTrading | 1,000倍 |
Vantage | 2,000倍 (※プレミアム口座のみ) |
FXGT | 5,000倍 (※オプティマス口座のみ) |
BigBoss | 2,222倍 (※デラックス口座のみ) |
easyMarkets | 2,000倍 (※MT5口座のみ) |
AXIORY | 2,000倍 (※マックス口座のみ) |
ThreeTrader | 1,000倍 |
TitanFX | 500倍 |
続いて、3つ目のメリットは「ハイレバレッジで取引できる」ことです。
海外FX業者の最大レバレッジを比較したのが上の表です。海外FX業者のレバレッジは国内FX業者のレバレッジよりもはるかに高く、例えばExnessのレバレッジは最大21億倍・実質無制限となっています。
Exnessは、10万円の証拠金から一撃で500万円の利益を得たというトレーダーもいるくらいです。
まさに「小額から成り上がれる」のは、海外FX口座の最大の魅力と言えますよ!
ゼロカットシステム採用・追証なし
続いて、4つ目のメリットは「ゼロカットシステム採用・追証なし」であることです。
ゼロカットシステムとは、相場が急激に変動して口座残高がマイナスになっても、そのマイナス分をゼロに戻してくれる仕組みのことです。
海外FX業者はどこもゼロカットシステムを採用しているため、相場の急変動に巻き込まれたとしても損失は入金額までで、国内FXのような追証(追加証拠金)が発生することもありません。
追証による借金のリスクもないため、海外FX業者ならハイレバレッジでダイナミックな取引が可能ですよ!
複数口座で取引できる
続いて、5つ目のメリットは「複数口座で取引できる」ことです。
国内FXでは1人につき1口座が基本ですが、海外FXでは複数口座を開設してトレードすることができます。
また、海外FX業者は「STP口座」と「ECN口座」という2つの口座タイプを提供しているところが多いです。
口座タイプ | STP口座 | ECN口座 |
---|---|---|
レバレッジ | 高い | 低い |
最低入金額 | 少ない | 多く必要 |
ボーナス | あり | なしの口座が多い |
スプレッド | 広い | 狭い |
取引手数料 | なし | あり |
約定拒否・スリッページの有無 | 少ない | ほとんどなし |
海外FX業者で利用できるSTP口座・ECN口座の特徴をまとめたのが上の表です。
STP口座は、ハイレバレッジとボーナスキャンペーンが特徴の口座タイプです。一方で、ECN口座はスプレッドが狭いためスキャルピングやデイトレードに向いています。
例えば「ボーナス目当てのハイレバ用口座」と「スキャルピング用口座」にわけるなど、トレード手法に合わせて口座を使い分けられるのは海外FX業者だけの特徴ですよ!
ロスカット水準が低い
続いて、6つ目のメリットは「ロスカット水準が低い」ことです。
- ロスカット水準とは?
-
ロスカット水準とは、含み損が拡大して口座残高が一定水準に達した際に、損失額の大きいポジションから強制ロスカット(ポジションが強制的に決済される)が執行される証拠金維持率の水準のこと。
ロスカット水準は、低ければ低いほど含み損に耐えることができます。
海外FXのロスカット水準は20%が一般的ですが、国内FXではロスカット水準が50%・100%の業者がほとんどです。
海外FXの方がポジションがロスカットされる確率は低くなるため、リスクを取って大きな利益を狙うことができますよ!
MT4・MT5を利用できる
続いて、7つ目のメリットは「MT4・MT5を利用できる」ことです。
海外のFXトレーダーが利用しているもっともベーシックな取引ツールは「MT4(MetaTrader 4)」と「MetaTrader 5」です。海外FX業者なら、このMT4とMT5を誰でも無料で利用することができます。
MT4・MT5は取引・チャート分析・損益情報などを1つの画面で確認できます。また、外部からインジケーターやEA(自動売買システム)のダウンロードもできるため、より細かなテクニカル分析が可能です。
FXは日本だけでなく世界中のトレーダーとの駆け引きです。世界水準の取引ツールでトレードできるのは海外FXを使う大きなメリットですよ!
CFDのレバレッジ取引ができる
続いて、8つ目のメリットは「CFDのレバレッジ取引ができる」ことです。
海外FXでは、FXと同じ口座で以下のようなCFD商品をハイレバレッジで取引できます。
- 貴金属(ゴールドやシルバーなど)
- コモディティ(小麦やコーヒーなど)
- エネルギー(天然ガスや原油など)
- 株価指数(ダウ平均など)
- 個別株(米国株など)
- 暗号資産(仮想通貨)
国内FXと比較すると、海外FXは「CFD専用の口座を開設する必要がない」「数十倍〜数百倍のレバレッジで取引できる」といったメリットがあります。
海外FXは、為替だけでなくCFD商品をハイレバレッジで取引したい人にもおすすめですよ!
スキャルピングの制限が厳しくない
続いて、9つ目のメリットは「スキャルピングの制限が厳しくない」ことです。
国内FX業者が「DD方式」という注文方式を採用している一方で、多くの海外FX業者は「NDD方式」を採用しています。
- NDD方式とは?
-
NDD方式とは、顧客から受けた注文をインターバンクに流す際に、FX業者のディーラーが介在しない注文方式です。ディーラーが介在しないため、ストップ狩りなどレートの操作を行うことができません。
MDD方式はディーラーが介在しないため、スキャルピングなどの高速売買も問題なくさばくことができます。
海外FX業者でスキャルピングが禁止・制限されているのは、iFOREX(アイフォレックス)などのごく少数のブローカーです。
海外FX業者なら、スキャルピングもノーストレスで取引することができますよ!
なお、おすすめのスキャルピング口座については、海外FXスキャルピング比較で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
透明性の高い環境で取引できる
続いて、10個目のメリットは「透明性の高い環境で取引できる」ことです。
海外FX業者が採用しているNDD方式では、FX業者のディーラーを介さないため取引操作をされる心配はありません。
約定までのタイムラグも少ないため、国内FX業者の採用するDD方式よりも約定拒否やスリッページの起きにくい環境で取引できます。
「海外FXは怪しい」と思われがちですが、実は国内FX業者よりも海外FXの方が透明性の高い注文方式を採用していますよ!
海外FXの注意点
海外FXの注意点を10個解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう!
海外FXで取引するのは違法ではない
まず1つ目の注意点は「海外FXで取引するのは違法ではない」ことです。
多くの海外FX業者は日本の金融庁から警告を受けています。しかし、この警告を受けているのはあくまで海外FX業者であり、トレーダーが取引しても違法ではありません。
実際にこれまで多くの日本人が海外FX業者を利用していますが、逮捕されたり罰金を支払ったりといった事例はありません。
ただし、日本の法律が適用されない以上、詐欺にあうと泣き寝入りするしかないケースがほとんどです。
「海外FXの利用は自己責任」であることを頭に入れた上で、必ず安全に取引できる海外FX業者を利用するようにしましょう!
なお、海外FXで犯罪となる行為については、海外FXの違法性で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
信頼できる金融ライセンスを保有しているか確認する
金融ライセンス | 取得難易度 | 保有しているブローカー |
---|---|---|
イギリス金融行動監視機構 (FCA) | 最も難しい | XMグループ・Vantageグループ |
キプロス証券取引委員会 (CySEC) | とても難しい | Exnessグループ・XMグループ |
モーリシャス金融サービス委員会 (FSC) | ふつう | XMTradingなど |
バヌアツ金融サービス委員会 (VFSC) | ふつう | ThreeTraderなど |
英領バージン諸島金融サービス委員会 (FSC) | 簡単 | iForexなど |
セイシェル共和国金融庁 (FSA) | 簡単 | 日本向けのExnessやXM |
続いて、2つ目の注意点は「信頼できる金融ライセンスを保有しているか確認する」ことです。
ほとんどの海外FX業者は金融ライセンスを保有しているため、その事実だけで信頼できるとは言い切れません。なぜなら、ペーパーカンパニーでも取得できるオフショア地域の金融ライセンスもあるからです。
そのため、保有している金融ライセンスの信頼性も確認する必要があります。たとえば、グループ会社がイギリス・キプロス・オーストラリアといった審査や規制の厳しい国の金融ライセンスを保有していれば信頼性は高いと言えます。
海外FXで口座開設する前には、ホームページや会社概要ページで信頼できる金融ライセンスを保有しているか必ず確認するようにしましょう。
分別管理の海外FX業者が多い
続いて、3つ目の注意点は「分別管理の海外FX業者が多い」ことです。
国内FX業者では資金の信託保全が義務となっていますが、海外FX業者には信託保全が義務付けられていません。
そのため、信託保全を採用している海外FX業者はAXIORY(アキシオリー)などの一部の海外FX業者に限られます。
特に100万円以上のまとまった金額を入金して取引したいときは、資金の安全性の高い信託保全を採用しているブローカーを利用しましょう!
ボーナスを出金することはできない
続いて、4つ目の注意点は「ボーナスを出金することはできない」ことです。
海外FX業者でもらえるボーナスは一般的に取引の元手としてのみ利用できるため、ボーナスそのものを出金することはできません。
【Q】XMTradingの取引ボーナスは出金できますか?ボーナスを利用して得た利益は出金できますか?
【A】いいえ、全てのボーナスは取引目的にのみ付与されており、出金できません。ボーナスは、より大きなポジションを建てるため、また保有ポジションを維持するためにご利用いただく目的で付与されております。
ボーナスを利用して獲得した利益はいつでも出金可能です。ただし、ご出金の際にご出金額に応じて相応の取引ボーナスが消失いたします。
XMTradingのよくある質問より引用
実際に、XMTradingの「よくある質問」にも上記のような記載があります。
なお、ボーナスを出金することはできなくても、ボーナスを元手に取引して得た利益は出金することができますよ!
取引通貨の単位が国内FXと異なる
FX業者 | 海外FX | 国内FX |
---|---|---|
1ロット | 10万通貨 | 1万通貨 |
1ロットの金額 | 10万ドル (約1,300万円) | 1万ドル (約130万円) |
続いて、5つ目の注意点は「取引通貨の単位が国内FXと異なる」ことです。
国内FXの取引単位は1ロット=1万通貨(1万通貨)が一般的です。一方で、海外FXでは1ロット10万通貨が一般的です。
そのため、なにも知らずに1ロットでエントリーしてしまうと、一瞬で資金を失ってしまうリスクがあるので注意しましょう。
レバレッジを上げすぎないようにする
続いて、6つ目の注意点は「レバレッジを上げすぎないようにする」ことです。
海外FXでは、レバレッジを上げる(=ロット数を上げる)と大きなリターンを得られる可能性があります。一方で、反対に資金を大きく失ってしまうリスクもあります。
最悪のケースでは、ロスカットにより口座の資金全額を失いかねません。
海外FXでは、国内FX以上にレバレッジ管理・資金管理を徹底するようにしましょう!
1人つき1アカウントしか開設できない
続いて、7つ目の注意点は「1人つき1アカウントしか開設できない」ことです。
海外FXでは、1人につき1メールアドレス・1アカウントのみ作成可能です。複数のメールアドレスを使って複数アカウントを作成することは、多くの海外FX業者で禁止されています。
理由としては、1人が複数のアカウントを開設すると口座開設ボーナスや入金ボーナスを何度も受け取ることができてしまうからです。
メールアドレスや名義を変えれば、口座開設はできますが本人確認書類の提出をする時点で不正が発覚します。
不正が発覚した場合は口座凍結や利益没収といったペナルティが課されるので、絶対に複数アカウントの開設はしないようにしましょう!
早朝・深夜はスプレッドが広がりやすい
FX業者 | 海外FX | 国内FX |
---|---|---|
スプレッド | 変動スプレッド | 固定スプレッド |
メリット | 狭いスプレッドで取引できる | 常に同じスプレッドで取引できる |
デメリット | スプレッドが大きく広がることがある | 平常時のスプレッドが少し広い |
続いて、8つ目の注意点は「早朝・深夜はスプレッドが広がりやすい」ことです。
多くの海外FX業者は、時間帯によってスプレッドが変化する「変動スプレッド制」を採用しています。
市場参加者の多い日中や夜の時間帯は狭いスプレッドで取引できるのですが、早朝や深夜などの流動性が低い時間帯はスプレッドが広がりやすいです。
また、重要な経済指標発表時やアメリカのFRB議長の要人発言などが重なると、スプレッドはさらに広がることがあります。
スプレッドが広がるとその分ロスカットされやすくなるので、エントリー前には極端にスプレッドが広がっていないか必ず確認するようにしましょう!
利用規約で禁止されている取引方法がある
続いて、9つ目の注意点は「利用規約で禁止されている取引方法がある」ことです。
海外FXでは、以下のような取引が利用規約で禁止されているケースがあります。
- アービトラージ(裁定取引)
- 複数口座・複数業者の口座をまたいだ両建て取引
- 遅延やレートエラーを狙った取引
- 経済指標発表時のみを狙ったハイレバレッジ取引
- ボーナスを悪用した両建て取引
- 窓開けのみを狙ったハイレバレッジ取引
利用規約で禁止されてる取引をすると、口座凍結や出金拒否・利益没収などのペナルティを受けることになります。
特に「複数口座をまたいだ両建て取引」は、禁止事項だと知らずに取引してしまっているケースも多くあります。
知らなかったでは済まないので、実際に各海外FX業者のルールについては確認しておくことをおすすめしますよ!
稼ぎすぎると税金が高くなる
さいごに、10個目の注意点は「稼ぎすぎると税金が高くなる」ことです。
一律20.315%の「分離課税」が適用される国内FXと違い、海外FX業者は所得に応じて税金が高くなる「累進課税制度」が適用されます。
そのため、海外FXで稼ぎすぎると所得税や住民税がどんどん高くなります。
海外FXでは法人口座も開設できるので、年間で数百万円以上稼げるようになったら税金を抑える「節税」についても考えるようにしましょう!
なお、海外FXでいくらの税金が発生するのか、海外FXの税金計算シミュレーションツールで納税額の目安を知ることができるので参考にしてみてください。
海外FX初心者におすすめの業者3選
海外FX業者 | 特徴 |
---|---|
XMTrading | 日本人ユーザー数No.1で、もっとも安心・安全に取引できる海外FX業者。 |
FXGT | 豪華なボーナスキャンペーンと仮想通貨FXが特徴のハイブリッドブローカー。 |
AXIORY | 2011年に設立された取引コストの安さが特徴の海外FX業者。 |
海外FX初心者という方におすすめのブローカーは、XMTrading・FXGT・AXIORYの3社です。
どの海外FX業者も日本での実績があり、信頼性の高い金融ライセンスを保有しています。そのため、海外FXを初めて使うという方も安心して利用することができます。
なお、海外FXで実際に取引を始める流れについては、海外FX初心者の始め方ガイドで解説しているので続けて読んでみてください!
海外FXの注意点に関するよくある質問と回答
【まとめ】海外FXの注意点を解説
海外FXの注意点について紹介してきました。
海外FXでは、ハイレバレッジでの取引や豪華なボーナスキャンペーンを利用した取引が可能です。
一方で、国内FXに比べるとスプレッドが広い点や、利益が大きくなるにつれて税金も高くなる点には注意しましょう!
本記事は以上になります。
コメント