取引プラットフォームは、投資家が目的の市場へアクセスするために不可欠なツールです。利用できる注文の種類や、採用する取引戦略は、そのプラットフォームが持つ機能や性能に大きく左右されることが少なくありません。
市場は非常に速く動く可能性があるため、トレーダーが迅速な意思決定を行い、取引機会を逃さないためには、取引プラットフォームの信頼性と高速な接続性、そしてリアルタイムのデータが不可欠となります。
最適な取引プラットフォームは、トレーダーの取引戦略や取引銘柄によって異なりますが、中でもMetaTrader 4 (MT4) は、特にFXトレーダーの間で最も広く知られ、高い人気を誇っています。
この記事では、MT4の仕組みや、どのような機能があるのかを詳しく掘り下げていきます。また、MT4の基本的な操作方法や、実際の取引手順についても詳しく解説します。
MetaTrader 4(MT4)とは? [1]
MetaTrader 4(MT4、メタトレーダー 4)は、MetaQuotes Ltd.が開発した取引プラットフォームです。2005年のリリース以来、特に外国為替(FX)取引を行うトレーダーを中心に、非常に高い人気を獲得してきました。
リリースから約20年が経過した現在でも、MT4はFX市場へ投資する人々にとって最も有力な選択肢の一つであり続けており、多くのユーザーが、その使いやすさ、豊富な分析ツール、そして便利な機能を高く評価しています。
注目すべき点として、数年後に、より多くの金融商品や投資家に対応できるよう設計された高機能な後継プラットフォームであるMetaTrader 5(MT5)がリリースされたにもかかわらず、MT4は依然としてFXトレーダーの間で最も人気の高い選択肢であり続けています。
FX取引におけるMT4のシェアは、2019年第3四半期には取引量の90%以上を占めていましたが、2021年第4四半期には74.9%まで低下しました。それでもなお、MT4が現在でも多くのFXトレーダーにとって人気の選択肢であることに変わりはありません [2]。
MetaTrader 4(MT4)を利用するメリット
MT4は、その機能性と使いやすさのバランスが評価され、長年にわたり多くのFXトレーダーから支持されています。以下では、特にトレーダーに評価されているポイントを紹介します。
初心者からプロまで対応するシンプルなインターフェース
MT4は、その使いやすさから、初心者から経験豊富な投資家まで、幅広いトレーダーに非常に好まれています。トレーダーは、ライブデータのストリーミング、チャート表示、そして取引の執行と管理といった一連の作業を簡単に行うことができます。
さらに、カスタマイズ性の高いインターフェースを備えている点も、MT4の大きな魅力であり、実用性を高めている要因であることは間違いありません。
多様なFX戦略をカバーする複数の注文タイプ [3]
MT4は、幅広いFX取引戦略に対応できるよう、複数の注文タイプを提供しており、ほとんどのFXトレーダーのニーズを十分に満たします。
このプラットフォームがサポートしているのは、合計で3種類の執行モード、2種類の成行注文、4種類の指値・逆指値注文、2種類の決済逆指値注文、そしてトレーリングストップです。注文設定は、「マーケットウォッチ」、「ワンクリックトレード」、あるいはホットキーの使用といった複数の方法で簡単に行えます。
MT5と比較すると、MT4が提供する注文の選択肢は少ないものの、多くのトレーダーがこの実績あるプラットフォームを選び続けている事実からも、FXトレーダーの要求を満たすには十分な機能が備わっていると言えるでしょう。
豊富なテクニカル指標とチャート分析ツール [4]
MT4は、その充実したテクニカル指標とチャート分析ツール群により、非常に強力なテクニカル分析機能を提供します。
プラットフォームに標準搭載されている30種類の最も一般的なテクニカル指標に加え、2,000種類以上の無料カスタム指標、そして700種類の有料指標にもアクセス可能です。これによりトレーダーは、他のプロフェッショナルによって磨かれ、検証されてきた指標群を活用し、より良い取引成果を目指すことが可能になります。
さらに、将来の市場価格の動向を予測するために役立つ24種類の分析オブジェクト(ライン、チャネル、ギャン・フィボナッチツール、図形、矢印など)も利用できます。これらのオブジェクトは、柔軟性を高めるため、チャートとインジケーターウィンドウのどちらにも手動で適用できます。
また、幅広い取引戦略と時間軸に対応するため、MT4には1分足から1ヶ月足までの多様な時間足が用意されています。
自動取引をサポート:Expert Advisor(EA)とコピートレード [5]
MT4は、アルゴリズム取引のトレンドに対応できるよう設計されています。過去に実績のある取引戦略をトレードボットにプログラミングし、Expert Advisor (EA)として取引の監視と実行を自動化できます。
EAを利用するのにプログラミングの知識は必要ありません。トレーダーは、マーケットプレイスから好みのトレードボットを選び、ご自身の取引口座に導入するだけです。
EAを用いたアルゴリズム取引に加え、MT4はコピートレードの機能も提供しています。これにより、FXトレーダーはプロのトレーダーの取引シグナルをそのままコピーすることが可能です。希望する取引シグナルを選択するだけで、お客様の口座がそのシグナルに基づいて自動で取引を実行します。
アラート機能と最新の金融ニュース [6]
通貨市場は、マクロ経済や地政学的な動向に非常に敏感に反応します。そのため、FXトレーダーにとって、経済ニュースや重要なイベントの情報を常に把握しておくことは極めて重要です。
トレーダーをサポートするため、MT4には世界中の最も重要な金融ニュースを集めたニュースフィードが常時組み込まれています。また、関心のある市場に関するリアルタイムのアラートを受け取ることができるため、常に最新の情報や市場のアップデートに基づき、確実な取引を行うことができます。
関連記事:MT4とMT5の違い:どっちを選ぶべき?17の比較ポイント
MetaTrader 4 (MT4) のインストールと設定方法
MetaTrader 4 (MT4) は、ヴァンテージのウェブサイトからダウンロードできます。Windows、MacOS、Linux の主要なデスクトップオペレーティングシステムに対応しています。
MT4をインストールするには、以下の手順に従って進めてください。
- まず、ヴァンテージでリアル口座、またはデモ口座 を開設します。
- MT4ページにアクセスし、ご希望のオペレーティングシステム(OS)をクリックするとダウンロードが開始されます。
- ダウンロードしたファイルをクリックして、インストールプロセスを開始します。
- 変更を許可し、「ライセンス契約」に同意 します。必要に応じて設定を選択してください。
- 「次へ」をクリックし、画面の指示に従ってMT4 のインストールを完了します。
ヴァンテージの取引口座を開設する
リアル口座の開設方法
リアル口座 を設定すると、市場でリアルタイムの取引を行うことができます。ヴァンテージでリアル口座を開設する手順は以下の通りです。
- ヴァンテージのウェブサイトにアクセスし、右上にある「口座開設」から、「取引を始める」をクリックします。
- 画面の指示に従ってリアル口座の登録を進めます。この際、ご本人様確認のため、必要書類をご提出いただく必要があります。
- リアル口座の準備が整い次第、弊社よりご連絡いたします。
- 口座へのご入金が完了したら、MT4 にログインして取引を開始できます。
デモ口座の設定方法
リアル口座を開設する前に、MT4 を試したい場合は、デモ口座をご利用いただけます。
- ヴァンテージのウェブサイトにアクセスし、右上にある「口座開設」から、「デモ口座で練習する」をクリックします。
- 画面の案内に従ってデモ口座 を登録します。
- 必要事項を入力すると、ユーザー名とパスワード が発行されますので、安全に保管 してください。
- 新しく発行された認証情報を使用してMT4 にログインすることで、デモ取引を開始できます。
WebTrader版 MetaTrader 4 (MT4) インターフェースの概要
こちらがMT4のスクリーンショットです。これは、インターネット接続さえあればどこからでも取引できるWebブラウザ版を使用しています。

図 1: WebTrader版 MetaTrader 4 (MT4) インターフェースの概要
それでは、インターフェースの各部を順に見ていきましょう。まずは、画面上部のツールバーに注目します。
一番左側のグループ(最初の四角で囲まれた部分)のアイコンからは、新しいチャートの作成や新規注文の開始が可能です。また、FX以外のさまざまな市場(株、コモディティ、債券など)を選択できます。MT4は主にFX取引に重点を置いていますが、これらの多様な金融商品の取引にも対応しています。それぞれのボタンの詳細については、後ほど詳しく解説します。
中央のアイコンのグループでは、異なるチャートタイプ(ライン、ローソク足、バー)への切り替えや、チャートを見やすくするための拡大・縮小操作を行うことができます。
3番目のアイコンのグループでは、チャートの時間軸(タイムフレーム)を制御します。対応するボタンをクリックするだけで、価格チャートが選択した時間軸に合わせて瞬時に変更されます。

図2: MT4 ツールバー
次に画面左側へ移動します。赤く囲まれたエリアは、プラットフォームの気配値表示(マーケットウォッチ)です。これは、主に主要なFXペアのウォッチリストとして機能します。このパネルは、上部のツールバーにある「表示」メニューから簡単に開閉を切り替えることができます。
マーケットウォッチは、FXペアを右クリックすることで表示されるサブメニューからカスタマイズ可能です。このサブメニューから、新規注文の開始や、通貨ペアを別ウィンドウで表示、通貨ペアの非表示/表示など、複数の操作を選択できます。
マーケットウォッチの隣にある小さな赤い四角は現在選択されている通貨ペアの価格がリアルタイムで表示されています。このサブメニューでは、取引ロットサイズを入力し、該当する「買い」または「売り」ボタンをクリックすることで、すぐに取引を行うことが可能です。また、MT4インターフェースのメインセクションには、現在選択されている通貨ペアの価格チャートが表示されています。

図3: MT4 気配値表示(マーケットウォッチ)
MT4インターフェースのカスタマイズ
MT4が多くのトレーダーに選ばれる理由の一つに、その高いカスタマイズ性が挙げられます。しかも、このカスタマイズは非常に簡単に行えます。
最も一般的に使用される機能の多くは、すでに上部のツールバーに配置されています。これらのアイコンの上にカーソルを合わせると、その機能を示す説明文が表示されるため、直感的に操作できます。
さらに詳細なカスタマイズや機能の大部分は、ツールバーの上にあるコマンドメニュー(「ファイル」「表示」など)の各種サブメニューに分類されています。各メニュー名をクリックするだけで、そのサブメニューとそれぞれの機能にアクセスできます。
操作に迷われた場合は、「ヘルプ」コマンドをクリックしてください。ここから、必要な情報を探すことができます。また、より詳細な手順や視覚的なガイダンスが必要な場合は、オンライン動画も多数公開されているので、そちらも参考にすると良いでしょう。
MT4 WebTraderでの取引方法
現在表示している通貨ペアのサブメニューを利用すると、簡単に取引を実行できます。この方法のほかに、メインツールバーからも新規注文を発注することが可能です。
メインツールバーからの発注をする場合は、マーケットウォッチで取引したい通貨ペアを選び、新規注文アイコン(赤枠)をクリックしてください。これにより、注文設定画面が表示されます。
この画面では、取引数量(ロット)を入力できるほか、ストップロス(損切り)とテイクプロフィット(利確)の価格レベルを設定できます。
また、注文タイプとして、成行注文(現在の市場価格で即座に約定させる方法)と、指値/逆指値注文(希望する価格でのエントリーを待つ方法)のいずれかを選択します。

図4: MT4で注文をする方法
下のスクリーンショットにあるように、指値/逆指値注文を選ぶと、注文種別(Buy Limit、Sell Limit、Buy Stop、Sell Stop)など、いくつかの新しいオプションが表示されます。
また、取引を約定させたい価格を設定するための入力欄もあるほか、注文の有効期限を設定することも可能です。
すべての設定が完了したら、「発注」ボタンをクリックして注文を送信します。指定されたパラメータが満たされた時点で、注文は約定されます。

図5: MT4上での指値/逆指値注文の設定
MT4 WebTraderで注文を管理する方法

図6: MT4での注文管理方法
まだ約定していない注文(未執行注文)は、内容を簡単に変更したり、取り消したりできます。
注文を管理するためのパネルを表示するには、まず画面上部のツールバーから「表示」をクリックし、次に「ターミナル」(または設定によっては「ツールボックス」)を選択してください。
この操作により、画面下部に「ターミナル」パネル(または「ツールボックス」パネル)が表示されます。このパネル内の「取引」タブには、未決済注文(未執行注文や指値/逆指値注文など)が一覧で表示されます。
内容を変更したい注文を右クリックし、「注文変更または取消」を選択してください。これにより注文画面が立ち上がり、ご希望に応じて注文内容(例:価格、有効期限など)を変更または取り消しを行うことができます。

図7: MT4での注文変更方法
MT4 WebTraderでのチャートとインジケーターの活用
価格チャートにテクニカルインジケーターを追加するには、上部のツールバーにある「挿入 (Insert)」をクリックし、「インジケーター (Indicators)」にマウスカーソルを合わせると、利用可能なインジケーターのリストが表示されます。その中から、インジケーターを選んでクリックしてください。

図8: テクニカルインジケーターをチャートに挿入する方法
下では例として、相対力指数 (RSI) を追加しました。RSIは、画面下部に独立したパネルとして表示されます。
インジケーターの設定を変更したり削除したりする場合は、「チャート (Chart)」メニューから「表示中のインジケーター (Indicators List)」に進みます。すると、上図のような小さな灰色のウィンドウが表示されますので、該当のインジケーターを選択し、修正または削除を行ってください。

図9: テクニカルインジケーターをチャートから削除する方法
描画オブジェクトについても同様の操作で管理できます。下のスクリーンショットでは、トレンドライン(赤色の右肩下がりの線)を追加しています。これは、上部ツールバーの「挿入 (Insert)」を選択し、次に「ライン (Lines)」、そして「トレンドライン (Trendlines)」を選ぶことで実行できます。
この描画を削除するには、「チャート (Charts)」から「オブジェクト (Objects)」へ進み、「オブジェクトリスト (Objects List)」を選択します。これにより、描画を一つずつ変更・削除できます。また、「全て削除 (Delete All)」を選ぶと、チャート上の描画がすべてクリアされ、最初からやり直すことが可能です。

図10: MT4: チャートにラインを描画する方法
Expert Advisor(EA)を活用した自動取引
MetaTrader 4 (MT4)は、Expert Advisor(EA)と呼ばれるカスタムスクリプトを通じて自動取引に対応しています。EAは、お客様の取引戦略を組み込むことができるプログラムで、これらは一般的にトレーディングボットとして知られ、場合によっては、自動で取引を実行することも可能です。
EAを利用して自動取引を始めるには、いくつかの手順が必要です。
- EAの入手:
- MetaTrader4 Marketにアクセスし、希望のEAを検索します。
- 無料または有料のEAから選択できます。
- サイト内の「Freelance」セクションを利用して、オリジナルのカスタマイズを注文することも可能です。
- EAファイルのダウンロードと準備:
- 選択したEAをダウンロードし、ファイルを分かりやすい場所に保存します。
- EAがtext.zip形式で提供されている場合は、必ずファイルを解凍してください。
- MT4へのインストール:
- MT4のデスクトップアプリケーションにログインします。
- 上部のツールバーから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択します。これにより、MT4のデータフォルダが格納されているウィンドウが開きます。
- ダウンロードしたEAファイルを、開いたデータフォルダ内の適切な場所にコピー&ペーストします。
- ファイルのコピー後、MT4アプリケーションを再起動します。
- EAの実行:
- 再ログイン後、「表示」→「ナビゲーター」→「Expert Advisor」の順に進むと、新しくインストールされたEAを確認できます。
- そのEAを右側の価格チャートにドラッグ&ドロップすると、スクリプトの実行が開始されます。
- 自動売買の有効化:
- EAに自動で取引を実行させる場合は、上部のツールバーにある「自動売買」ボタンを必ずクリックして、機能を有効にしてください。
まとめ:MetaTrader 4(MT4)を活用したCFD取引
ここまで、MetaTrader 4(MT4)の主要な機能と仕組みについて解説しました。ヴァンテージのデモ口座を活用することで、MT4プラットフォーム上で、FXだけでなく、指数やコモディティなどを含むCFD取引の練習を行えます。また、ヴァンテージでは、充実した学習コンテンツやメディア、そして入金ボーナスをはじめとしたさまざまなキャンペーンもご利用いただけます。
参照:
- MetaTrader 4, MetaTrader 4, The Best Forex Trading Platform https://www.metatrader4.com/en/trading-platform.
- Finance Magnates, MetaTrader 4 Or 5. Which One Is The King Of Forex Trading?. https://www.financemagnates.com/forex/metatrader-4-or-5-which-one-is-the-king-of-forex-trading/.
- MetaTrader 4, Trading And Orders. https://www.metatrader4.com/en/trading-platform/orders.
- MetaTrader 4, Technical Analysis. https://www.metatrader4.com/en/trading-platform/technical-analysis.
- MetaTrader 4, Trading Signals. https://www.metatrader4.com/en/signals.