CFD取引は取引手法の一つであり、特に、株式CFDは、株価の値動きを予測して取引したいアクティブな投資家から人気を集めています。
株式CFDとは、株式そのものを売買するのではなく、その価格の変動に連動して取引を行う金融商品です。つまり、株CFDを利用すれば、実際に株式を保有することなく、株価の上昇、下落の両方向から利益を得ることも可能になります。
株式CFDの魅力は、レバレッジ効果によって少額の資金で大きな取引ができる点にあります。しかし、一方で、損失が拡大するリスクも伴います。
この記事では、株式CFDの仕組みや、通常の株式取引との違い、そして取引方法について詳しく解説します。株式CFD取引を始める前に、ぜひ参考にしてください。
キーポイント
- 株式CFDは、実際の株を所有することなく、株価の値動きに連動して取引を行う金融商品です。株価の上昇だけでなく、下落も予想して取引できるため、投資の幅が広がります。
- 株式CFDは、株価の値動きを反映して、取引の開始時と終了時の価格差から利益を得る仕組みです。ロングポジションを取って株価の上昇に賭けることも、ショートポジションを取って株価の下落に賭けることも可能です。
- 株式CFDは、信用取引のようにレバレッジ効果も活用できるため、少額の資金で大きな金額の取引を行うことができます。ただし、高いレバレッジは大きな損失にもつながるため、注意が必要です。
株式CFDの仕組み
CFDとは、Contract For Differenceの略で、差金決済取引とも呼ばれる金融商品です。投資家と証券会社が、ある特定の資産(この場合、株式)の価格変動による損益をやり取りする契約を結ぶことで、その資産の価格変動に連動した取引を行うことができます。
株式CFDの場合、原資産となるのは株式です。実際に株式を保有するのではなく、その株式の価格変動に連動した取引を行うため、少額の資金で大きな金額の取引を行うことができます。
株式CFDのメリットは、世界中のさまざまな企業の株価に連動した取引ができる点です。例えば、日本の株式だけでなく、アメリカ、英国、ヨーロッパ、オーストラリア、あるいはアジアの企業の株価の動きにも連動した取引が可能になります。
株価の値動きを予測し、その予測が的中すれば利益を得ることができます。しかし、予測が外れてしまうと損失が生じる可能性もあります。
株式CFDと株式の違い
株式CFDと株式の大きな違いは、実際に株式を所有しているかどうかです。
株式は、企業の所有権を表すもので、いわばその企業の株主になるということです。例えば、誰もが知っているような大企業の株を保有することで、企業の成長に貢献し、その成果を配当金や株価の上昇で得ることができます。最も人気のある証券取引所には、ダウ・ジョーンズ工業株、ナスダック、ダックスなどがあります。
一方で、株式CFDは、株式そのものを購入するのではなく、その価格の変動を利用して取引をするようなイメージです。そのため、株式CFDでは、株主としての権利(配当を受け取ったり、株主総会に参加したりなど)は得られません。
株式と株式CFD取引における主な違いは下記のとおりです。
レバレッジ
株式CFDは、信用取引を利用するため、少額の資金で大規模な取引を行うことができます。特に人気のある大企業の株など、高額な銘柄を手軽に取引したい方にとっては魅力的な選択肢です。
レバレッジをかけることで、大きなリターンが期待できる一方で、損失も拡大する可能性があるため、リスク管理が重要です。手数料が発生しますが、自己資金が少ない方でも、原株と同じように取引することができます。
空売り
株式CFDの大きな特徴の一つに、空売りが容易にできる点が挙げられます。株式の場合、空売りにはさまざまな規制があり、手続きも複雑ですが、株式CFDでは空売りできない銘柄の種類を除けば、比較的自由に空売りが可能です。
株価が下がると予想される銘柄を空売りすることで、下落益を得ることができます。ショートポジションとロングポジションを自由に選択できるため、市場の変動に対して柔軟に対応できます。
グローバルアクセス
株式CFDは、世界中の株式市場に手軽にアクセスできる点が魅力です。特定の国の株式に限定されることなく、グローバルな投資を行うことができます。
海外株式を直接購入する場合、手数料や為替リスクなど、さまざまなコストがかかりますが、ヴァンテージの株式CFD取引なら、これらの負担を軽減することができます。安全かつ手軽に世界中の株式に投資したい方にはおすすめです。
株式CFD取引にかかる費用
株式CFD(株CFD)取引を始めようと考えている方は、取引にかかるコストについて詳しく知っておくことが大切です。株式CFD取引ではレバレッジ効果が得られる一方で、口座手数料、取引コスト等さまざまなコストがかかります。
- 口座手数料: 口座開設時に支払う手数料、または利用料で、証券会社によって異なります。
- 保有手数料(スワップポイント): ポジションを一日以上保有する場合に発生する手数料です。市場の動きによって、支払う場合と受け取る場合がありますが、通常は「スワップポイント」と呼ばれます。金利差や配当金などが反映されるため、プラスになる場合とマイナスになる場合があります。
- 入出金手数料: 口座への入出金時に手数料がかかる場合があります。ヴァンテージでは、入出金手数料はかかりません。
- 証拠金: レバレッジを利用する場合、取引金額の一定割合をあらかじめ準備しておく必要があります。レバレッジを利用することで、少額の資金で大きな取引が可能になりますが、その分、損失も大きくなる可能性があります。
- スプレッド: 買い値と売り値の差額です。この差額が、取引コストの一部となります。買い値と売り値の差額は、証券会社によって異なり、流動性の高い銘柄ほどスプレッドが狭くなっています。
- 取引手数料: CFDの売買を行う際に、取引金額に応じて支払う手数料です。証券会社によって手数料体系が異なるため、事前に確認しましょう。
- 税金: CFDで得た一定額以上の利益には、所得税がかかります。また、法人税の対象となる場合もあります。
株式CFD取引の始め方
株式CFDの仕組みが分かったところで、実際に取引を始める方法を見ていきましょう。株式CFD取引は、大きく分けて、ポジションを開設する、ポジションの管理、そしてポジションの決済という3つのステップで構成されます。
ポジションを開設する
株式CFDの取引を始めるには、まず「ロング」か「ショート」を選ぶ必要があります。これは、株価が今後上昇すると予想する場合は「ロング」(買い)、下落すると予想する場合は「ショート」(売り)のポジションを取るということです。
例えば、ある企業の業績が伸びると予想し、株価が上昇すると考えれば「ロング」のポジションを取ります。逆に、業績が悪化し、株価が下落すると考えれば「ショート」のポジションを取ります。
こうした予想は、特定の企業の業績や、市場全体の動向など、さまざまな情報に基づいて行われ、経済が好調と見込まれる場合、多くの投資家は、企業の業績も向上すると考え、ロングポジションを取る傾向があります。
また、ポジションの数量は、取引サイズと呼ばれ、利益や損失の大きさに直結します。取引サイズが多いほど、大きな利益を得られる可能性がありますが、損失も大きくなるリスクもあります。
ポジションを管理する
株式市場は常に変動しているため、開設したポジションはこまめに確認することが重要です。ポジションの損益を定期的にチェックすることで、追加で取引を行ったり、既存のポジションを早めに決済したりといった判断ができます。
また、事前にストップロス注文を設定しておけば、あらかじめ決めておいた価格で自動的にポジションが決済されるので、損失を限定することができます。
ポジションを決済する
ポジションを閉じる際には、取引量や、株価の変動幅、そして「スプレッド」と呼ばれる取引手数料などが、最終的な損益に影響します。
株式CFD取引で一歩先の投資へ
株式CFD取引を始めるなら、まずは株価の動きや市場動向をしっかり理解することが大切です。株式CFDは、株価の値動きに連動して売買する金融商品で、少額の資金で大きなレバレッジ効果が得られるのが特徴です。
株式CFDとは、具体的にどのような取引なのか?株式CFDの魅力やリスクをしっかりと把握することで、より効率的な投資が可能になります。
ブローカー選びも株式CFDの成功を左右する重要な要素です。株式CFDを取り扱っているブローカーは数多く存在しますが、自分に合ったブローカーを選ぶことが重要です。取引手数料やスプレッド、取扱銘柄などを比較検討し、自分の投資スタイルに合ったブローカーを選びましょう。
株式CFDは高リターンが期待できる一方で、高リスクも伴います。レバレッジを効果的に活用することで大きな利益を得ることも可能ですが、逆に大きな損失を出す可能性もあります。株式CFD取引を始める前に、必ずリスク管理についてしっかりと学んでおきましょう。
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株式CFDは、経験と知識が必要な金融商品です。株式CFDについてしっかりと学び、自分の投資計画に合った取引を行いましょう。